体の使い方(禁酒97日目)
お酒に走るのは様々な要因があるけど、自分にとってはその1つは(自分自身に対する不甲斐なさ)であった。
自分自身と言う言い方が正しいのかは、ちょっとアレかもしれない。
いや、もちろん自分自身の事なんだけど。自分は昔から体をうまく動かすのが苦手だ。
どうすれば効率的な動きができるなんてまるでわからない。
高校時代は3年間部活をやっていたのに一向に上手くなる気配もなかった。
運動なんて言うことだけでもなくちょっとした日常生活でも困るものがあって、それは指先の使い方だ。
特に文字などを書くのは全くうまくない。他の人も苦労しているのかもしれないけど、自分のできなさはあまりにも度が過ぎていると思えるほど文字を書くのが苦手だ。
手先が不器用なのはもちろんだけど、どこの筋肉をどのように使えばいいのか、それがいまだに掴みかねている。
一時期は、自分の筋肉が足りないのだと一緒に力を込めていたが、逆に力を抜いた方がまっすぐかけることが判明した。
何を当たり前のことを言っている、と思うだろうけど自分にとっては大発見だったのだ。
そもそも自分の体の感覚なんて、当然ながら他人にわかるはずがない。
仮に理解できる人がいたとしても実行するのは結局自分自身。自分がうまく納得できなければ意味がないのだ。でも普通の人が当たり前にできる事は自分が全くうまくできず、そのふがいなさがたまらず酒に走らせる原因になっていた。
でも結局今になって思うが、先に走ったところでどうしようもないのである。
他人には簡単にできて自分にはできないと嘆いたところで奇跡が起きるわけでもなし。自己憐憫も楽しいけれど、悲劇のヒロインぶっても少なくとも自分にとっては意味は無い。
うんざりしながらも自分自身としっかり会話をして向き合っていくしかない。自分はまだまだ向き合っている途中。文字を書くときの腕の動きも指先も力の加え方もまだまだ正解には程遠い。
日々うんざりしながらもゆっくりと向き合っていかなければ。
今日も絵は無し、明日こそは。
そんな感じです。