ミッドナイトスワン(禁酒120日目)
またしても、やらかしてしまった。昨日の日記を書くの忘れたのだ。
ついつい後で後でと思っていたら・・・・・・
でも、こうして忘れてしまうのも、お酒のことを考えなくて済むようになったからか
あるいは、気が緩んでるだけかしら?
昨日はミッドナイトスワンを観に行った。
草薙くんが結婚したということもあるし、せっかくなので。
幸いにも、近場でまだやっていた。
トランスジェンダー役を演じた草薙の演技力の強さよ。ともかくこの映画を引っ張り切ったのは、そのナチュラルな演技の素晴らしさ。
日本アカデミー賞の主演男優賞を取れるんじゃないだろうか。
映画全体でいえば、まず第一にこのテーマをしっかりと描いたのはすごい。主演に草薙くんを置いたことによって、普通ならこのようなテーマを見にこないであろうと人をきつけることができたし。ともかく俳優が全体的に良かった。
ただ、描きかたが古臭い。昭和を舞台にした全裸監督を撮った人の作品らしいけど、だからって自分の撮る映画まで古臭くしなくても。
演出は、あんまり。
マイノリティの描きかたが気になった。悪くない映画だと思うけど、どうしてもひっかかってしまうのは、物語のために、マイノリティという存在を単に消費したように見えたから。
ちょっと前に流行った、感動ポルノ的というか。
いいテーマだったのに物語の中で様々な行為がーーいいことも、悪いこともーー美化されていた感じだ。
悪くない映画だと思うけどどうも納得いかない。そんなものを観た時、お酒を飲んで鬱憤を晴らしたくなるけどそうもいかない。だから代わりに日記で吐き出す。
そういう意味ではこれも立派な禁酒の日記か。なんて。