禁酒をすれば、簡単に痩せられる?(19日目)
先に書いておくが、自分自身、禁酒前から多少のダイエットに励んで、筋トレなどもやっていた(本当に軽くだけど)という前提がある。誰もが当てはまるものではないと思う。
ネットで禁酒について調べると、ポジティブな言葉ばっかり並んでいるのに、正直うんざりしてしまう。禁酒なんて簡単ですとか、そんなもの。自己優位を見せつけているだけに感じてイラついてしまう程度には、自分にとって禁酒は辛いものである。
そんなポジティブな言葉の中には、禁酒をすれば簡単に痩せられるというものがある。
正直言って、自分にとっては眉唾ものだった。
確かに今までもちょっとした禁酒の期間中は痩せやすいようにも思うが、それは我慢した上での禁酒だった。どうせ禁酒もするなら健康に!
健康=痩せる
酒だけじゃなく食事なども節制していこう! という考えがあったからだ。
でも、我慢の禁酒なんて、そうそう続くものではない。実際、それらの痩せたものでも、禁酒が続いたのは精々三週間だ(それでも今回のよりはまだ長い間だけど)。
今回は、お酒は我慢するけど他は我慢し無いようにしていた。
最初は酒の代わりにコーラやサイダーをガバガバ飲んだし。禁酒を初めて最初の休みには、油そばに、帰りには今まで食べなかったモンブランもペロリ。
そんな生活をしていたもんだから、最初の一週間で1キロは体重が増えていた。
多少落ち着いてきて、これではいかんと二週目は我慢気味だったけど、それでもポテチやコーラについつい手が伸びて、予想よりも微増していた。
この時に自分は確信した。禁酒と同時に痩せようなんて甘い考えであると。
ところがで、ある。
今日、数日ぶりに体重計に乗ってみると、なんと体重は減っており、しかも数値は禁酒を始める前より少ない。
別に無理して食べるものを減らした記憶もないというのに。これはちょっと驚きだ。
お酒を辞めただけで、本当に痩せられた?
でも結局のところ、無意識な節制があったのだと思う。
基本的に、食べたい時には食べるし、飲みたい時には飲むようにしていた。
だからこそ、そこまでお菓子やジュースをとりたい欲求がないときは、そのことが嬉しくて食べようとはしなかった。食べれないでいる自分に対して優越感があったのだ。
また欲求も、日が経つにつれて以前より摂取しなくても満足できるようになっていた。
満足しているのに、それ以上とる理由がどこにあるというのか。
こういうところが、アルコールとは違う。
自分にとってはアルコールに、満足の終わりはないからだ。飲めば飲むほど満足に近づけるが、それでもやっぱり追いつけない。
まるでアキレスとカメだ。パラドックスに陥ってしまう。
満足=カメに追いつこうとして必死に飲んでも、自分はアキレス、追いつけはしない。
口に入れる量が多ければ多いほど、摂取カロリーは増え、太るのに決まっている。当然のことだった。
というわけで、アルコールをやめたら、確かに痩せる事はできるかも。
でも、簡単に痩せられるかと言われれば、それは違う。
アルコールを止めること自体が、とてつもなく辛いことだから。
結論
止めれば痩せられるが、全くもって簡単では無い。